こんにちは。ハワイ在住フォトグラファーのマルです。
今まで撮影した写真の中でお気に入りの写真を紹介するシリーズです。
最近サーフィンを始めました。ハワイはご存知のとおりサーファー天国。街を歩いていてもボード片手に歩くサーファーをよく見かけますが、みんなかっこいいいですね。今回はそんなサーファーを撮影したものです。
こちらは「サンセットビーチ」での一枚。サンセットビーチはノースショアの街、ハレイワよりさらに北東に15分ほどクルマで行ったところにあります。ワイキキからだと1時間くらいでしょうか。
ここは夏は穏やかですが、冬になると大波が来る場所。有名なサーフィン大会も冬に行われます。
この写真を撮ったのは11月くらい。ちょうど冬の始まりで、波もご覧のとおりかなり高くなっていました。
「男は背中で語る」を地でいくこの写真。広いビーチの中、独りのサーファーが大波を前にサーフボードをベンチ代わりにして、じっくり波を眺めている。このような波に挑む男はどんな胸中でいるのか? あるいは無の境地なのか?? そんなストーリーが感じられる一枚です。
さてここからネタばらし。これはとある雑誌の撮影で訪れた時に撮ったものです。本来の撮影対象は全く別物だったのですが、かっこいい光景だったのでパシャりと撮ったものでした。結局この写真は誌面では使われなかったけれど。
サンセットビーチは観光スポットであり、冬は大波を眺める観光客が結構集まります。(いや、大きな波って近くで見るだけでもかなりの迫力で楽しいものです)。この時も実はこの男の周りにかなりの観光客がいました。波のしぶきが飛んでくるのでみんな後ろに下がっていたため写真に写っていないだけなんです。撮影している僕のすぐ後ろには20人くらいいたかな。写真からは波の音しか聞こえない感じですが、中国人観光客の団体がいて、何やら大声ではしゃぎながら、写真の撮り合いをしていました(笑)。
そしてこの写真のストーリーの鍵はサーファーの”足跡”だと思うのです。独りのサーファーがまっすぐ海まで歩いて、ボードを横たおして海を眺めるという。
そこもぶっちゃけると、実はこのビーチには他のサーファーや観光客が歩いた足跡がたくさんありました。実はこの写真にもそれは結構写ってましたが、この男の足跡以外は全部フォトショップで消しています。
「なんだやらせじゃん!」と思う方もいるかな。
でも一枚の写真にストーリーを持たせるための”演出”は、フォトグラファーにとって時には必要な仕事だと思っています。
【Maru's Star RATE】
男は背中で語る度 ★★★★★
正面から見てもイケメンなのか確認したい度 ★★★★
ローカル度 ★★★
Photo &Text by TOMOHITO ISHI"MARU" 石丸智仁
※本ブログの写真及び文章の転載は一切禁止です
★★★★ ハワイ・オアフ島で写真好き、ハワイ好きの方のためのツアー形式の写真撮影講座を開催中 ★★★★
↑ ↑ ↑ ↑
現地在住プロカメラマンがオアフ島のフォトジェニックなポイントを1日かけてご案内し、現地で直接撮影方法を指導します。一眼レフはもちろん、スマホ参加も大歓迎。
↑TOMOHITO ISHIMARUホームページ
Comments